紫水宮

嘉村詩穂の告知ブログ

詩誌『ココア共和国』2023年5月号に拙作「漂流の彼方に」が掲載されます

詩誌『ココア共和国』2023年5月号電子版の佳作集Ⅰ嘉村詩穂名義の「漂流の彼方に」が掲載されます。

発売日は4月28日となります。

かれこれ昨年の12月の落選から数えて6ヶ月ぶりの入国です。この間、自分自身の詩の方向性がわからなくなってもがきつづけ、ここ数週間はなかなか詩作に手をつけられずにいたので、こうして評価していただけたことを心から喜ばしく思います。

この方向性でしばらく作詩をしたいと考えていて、恋愛詩は私の一つのテーマですが、そこに痛みばかりでなく、少し耽美的な色合いを加えてみようかと思っています。
詩はするすると言葉がこぼれてくるのがやはり自分自身の詩のあり方としてもっとも自然で、この詩もそうした音の流れから生まれました。

『ココア共和国』の2022年4月号で秋吉久美子賞の最終候補となった折に、「エクスタシー」という風に評していただいたのですが、そのエクスタシーの迸るときに連なる美的なものと、心身から発せられる痛みとを、両方大事にしていけるような詩を書いていきたいと思います。

詩を書くときに意識しているのは言葉の流れで、ここのどこかに突っかかりがあると、私の詩は詩として成立しないので、その音の流れを重んじながら、美意識をもっと磨いていけるように、日々さまざまなものに触れることを通じて、感性を養っていけるように励みたいです。